研究紹介

情報システム設計学研究室

研究テーマ

最適なインタークラウド基盤の実現

現在,クラウド技術の発展により,インターネットを介して計算機やストレージなどの計算資源が,オンデマンドで簡単に利用できるようになってきました.世界規模でクラウドシステムが連携した「インタークラウドシステム」基盤を,最適に制御し,利用するための技術について研究を行っています.

全国規模でのインタークラウド・スパコン連携

日本国内には,北海道大学を始め,拠点となる大学にスパコンが設置されており,100Gbps級の超高速ネットワークで相互に接続されています.それらスパコン上で計算シミュレーションを行うと,テラバイトから場合によってはペタバイト級のデータが生成され,そのデータ処理が問題となります.また,シミュレーションを用いた航空機などの設計最適化においては,そのデザインパラメータの最適化(最も性能の高い設計を見つける,など)をシミュレーションと連携して行う必要があります.そこで,全国のスパコンで大規模計算シミュレーションを実行し,インタークラウドシステム上で,そのデータ連携,処理,最適化の実行を分担して実行するための,全国規模での分散処理システムの実現に向けた研究を行っています.

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上の図はその概要を示したもので,スパコン上で実行されたシミュレーションの出力結果を全国規模で実装された分散データベース上に蓄積し,その情報を用いて,クラウドシステム上での最適化アルゴリズムの実行および可視化処理を含むデータ処理を協調して行います.

インタークラウド資源割り当て最適化

世界中でさまざまなクラウドサービスが提供され,クラウド基盤,プラットフォーム,ソフトウェアを簡単に利用できるようになってきていますが,それら多岐にわたるサービスを適切に選択し,組み合わせて,ユーザが必要とするアプリケーションを実現するためには,それぞれのサービスの提供条件やコスト,相互依存性などを考慮した複雑な制約充足,最適化問題を解く必要があります.

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そこで,上の図に示すように,ユーザ側から構築しようとしているアプリケーションに関する仕様や要求要件を示すだけで,適切なサービスを世界規模のインタークラウド基盤から自動的に選んで組み合わせることができることが理想的です.その実現に向けたインタークラウド向けの資源割り当て最適化システムの構築,そのために必要となるアルゴリズムの開発,改良などに関する研究をすすめています.

教員紹介

棟朝 雅晴
棟朝 雅晴 ムネトモ マサハル
役職
教授
専門分野
最適化,メタヒューリスティックス,進化計算,並列分散処理,クラウドコンピューティング
趣味
音楽鑑賞(特にBachなどクラシック音楽)、カメラ、旅行

全ての技術は、豊かな社会を実現するためにあるのだと思います。 情報技術は、社会の維持・発展に欠かせないだけでなく、個人の生活を豊かに するために役立っています。 そのような技術の発展に関わることで、自身の人生を豊かにできるような人材を育てることができればと考えています。

杉木 章義
杉木 章義 スギキ アキヨシ
役職
准教授
専門分野
OS・システムソフトウェア,並列分散処理,サーバ管理技術,クラウドコンピューティング
趣味
映画鑑賞,読書,コーヒー

無理にやっていることと,心の底から楽しいと思えることをやるのでは,生産性が全く違います.さらに得意だと思えることであれば完璧です.大学からは選択肢も無数で,自由もあります.素直な自身の気持ちに従ってみてもよいのではないでしょうか?