研究紹介
自律系工学研究室
研究テーマ
生命知能の理解と創造
自律系工学研究室では,「生命知能の理解と創造」というテーマのもとに,世界一の研究室になるべく,「研究も遊びも休息もとことんやる!」を体現しています.単なるアルゴリズムとしての人工知能だけでなく,生命が持っている柔軟で,かつ,適応的な知能の実現を目的として,科学と工学の両方の立場から研究を行っています.対象とする自然現象は,生物のもつ適応的生命活動から,多数の個によって形成される群行動,人の戦略的知能・認知,人と人,人と機械の相互作用と広範囲に及び,アプローチとして,コンピュータシミュレーションと認知実験を行い,AI,最適化,学習・進化,ニューラルネットワーク,自己組織化,人工生命,複雑系数理,バーチャルリアリティ,脳計測の技術を用います.そもそも人と機械は何が違うのでしょうか.生命現象とそうでないものの違いはなんでしょうか.我々の世界がある特殊な物理法則のもと成り立っているとすれば,その法則をコンピュータ上に実現してやればコンピュータの中で考えられる生命ができるはずです.このようにして人工生命や複雑系の学問は始まりました.しかし,いまだにこの問題に対して満足のいく解答は得られていません.現象を誰がどこから観測するのかという観測の問題も含み,そもそも満足のいく解答が存在するかさえわかりませんが,この生命に対する絶え間ない探求は生命の知能や適応能力の捉え方を変化させ,ロボットの知能の考え方を変え,実現の方法も変わってきました.自律系工学研究はこの考えのもと,現象そのものの理解とロボットへの応用を行っています.具体的な研究内容は,研究室のホームページにて説明しています.自律系工学研究室は面白いと思えることは何でもやっています.